「どうしましょう?」→「こうします」への変換ステップ
社員が“指示待ち”から“自走型”へ変わるための、シンプルで再現性の高いプロセスです。
STEP1:状況を整理させる(事実の把握)
まず、社員に「今どういう状況か」を説明してもらう。
上司の問いかけ例
- 「今どうなっている?」
- 「状況を簡潔に教えて」
目的
✅ 問題の全体像を自分の言葉で整理させる
✅ “自分の仕事”として認識させる
STEP2:選択肢を考えさせる(思考の促進)
状況を整理したら、次は「どんな方法があるか」を考えさせる。
上司の問いかけ例
- 「どんなやり方が考えられる?」
- 「A案・B案のように、複数挙げてみて」
目的
✅ 自分で考える習慣をつける
✅ “判断材料”を自分で集める力がつく
STEP3:最適案を選ばせる(決断の練習)
選択肢を出したら、社員自身に「最も良い案」を選ばせる。
上司の問いかけ例
- 「あなたならどれを選ぶ?」
- 「その理由は?」
目的
✅ 自分で決める経験を積ませる
✅ 判断の根拠を言語化させることで思考が深まる
STEP4:実行計画を作らせる(ストーリー化)
選んだ案を「どう進めるか」具体的なストーリーに落とし込ませる。
上司の問いかけ例
- 「具体的にどう進める?」
- 「いつまでに、誰と、何をする?」
目的
✅ 行動レベルまで落とし込むことで実行力が上がる
✅ 上司は“計画の妥当性”だけを確認すればよくなる
STEP5:上司に“提案型”で報告させる(最終形)
ここで初めて、社員が「こうします」と言える状態になる。
社員の理想的な報告例
- 「状況は〇〇です。
選択肢はA・B・Cで、私はAが最適と判断しました。
理由は〇〇です。
よろしければA案で進めます」
目的
✅ “指示待ち”から“提案型”に変わる
✅ 上司の負担が激減し、組織のスピードが上がる
✅ まとめ:5ステップで「どうしましょう?」は卒業できる
- 状況を整理する
- 選択肢を出す
- 最適案を選ぶ
- 実行計画を作る
- 提案型で報告する(=こうします)
この流れを習慣化すると、
社員は“自分で考え、決め、動く”ようになり、
組織は“自走するチーム”へと変わります。