社員の成長とは?成長がもたらす組織的・個人的メリット

はじめに

社員の成長とは?

社員の成長とは会社の成長です。

会社は組織で成り立っています。それを支えるのは社員一人一人です。

社員一人一人が成長すれば
・組織(部・課)が成長し、会社の成長に繋がる(業績アップ!)
・業績アップにより社員へ還元(給与アップ、賞与アップ)
・成長に対する報酬アップで社員のモチベーションおよびエンゲージメントの向上

このように社員の成長が会社の成長、業績アップとなり、その恩恵が社員へは報酬という形で還元され、さらなる成長をもとめる「成長のサイクル」を生み出されます。

さらに成長の過程で発見した社員一人一人の欠点や弱点などを”次の課題”として設定してあげて継続的な成長に繋げられます。

しかし、会社の成長には社員個人の成長が必要と頭の中では理解していても、社員に対してそう仕向けることは簡単なことではありません。

ここでは、自ら成長を求める社員作りについて紹介します。

社員の成長をどのように促したらよいか

社員に興味を持ち社員の立場となって考え個々の社員に合った成長方法を考える

成長を促す側がどんなに良い教育カリキュラムを用意していても、社員にその気持ちがなければそのカリキュラムは無用の長物です。社員に成長する気持ちを持たせるには、まず大前提として社員一人一人に興味を持ってみましょう。そして、社員の立場になって考えてみます。

興味を持って接することの大切さは、言葉だけでは伝わらない「私はあなたを見ているよ」というメッセージを社員に与えます。興味をもたずに上辺だけのきれいごとを並べても社員の心は動かせません。

そして次に

相手の立場に立ってみて以下のようなことを相手の言動より考えてみましょう。
・仕事をどのようにとらえているか
・キャリアアップ志向はあるか
・愛社精神はどれほどあるか

そして、考えてみた結果が本当にそうなのか、ヒアリングを通して社員より聞き出します。

社員の適正を知ることで成長を期待する業務を与える

日頃のアウトプットより、仮説を立てて分析し社員一人一人に合った成長プランを与えましょう。
業務を与える際には、業務の成果(求める姿、目指す姿)は何であるか明確に伝えてあげましょう。その業務を達成することによって得られるスキルや経験値、将来にどう役立つのか説明することによって、社員が納得した上で業務にあたることができます。

ここでは、得られるスキルや経験値がもたらすものが社員をワクワクさせるように希望に満ちた言い方をすることがポイントです。

また、業務を遂行する上で社員の現在のスキルから目標を達成するために必要な研修や知識を与え学習の機会も必要であれば与えます。

社員に成長を実感させ、モチベーションを向上させる方法

業務の途中経過をしっかり見届けてあげること

業務を社員に与えたあとには、その業務が間違った方向にいくことが無いように途中経過をしっかり見届けることが必要です。前述した「私はあなたを見ているよ」という姿勢を示すことにも繋がります。

途中経過を見届けるメリットとしてはアウトプットが出てから間違いに気づき、後戻りとなってしまうとそれまでに費やした時間が無駄になり、最悪の事態として業務を与えた側と受ける側の関係が悪化しかねません。関係悪化は組織崩壊の第一歩です。

途中経過を見届けることによって得られるメリットは
・間違いが早く見つかり、早く軌道修正できる
・社員に仕事を与えた後も”しっかり見ているよ”という意識を与えられる
・社員の業務の行き詰まりに早く気づくことができ次なる一手を講じることができる

要するに、社員に興味をもち途中経過を見届けてあげることは、社員に”あなたを見ているよ”といった安心感を与えつつ、正しいアウトプットを無駄なく効率的に出すための業務遂行方法なのです。

もし、思ったような成果へ向かっていないと見受けられたら、1対1の面談にてじっくり状況を聞きます。

このときに気を付ける点は上司・先輩目線で上から抑えつけるような言い方を絶対に避けることです。抑えつけられるように言われたことによって自ら実施する自主性はなくなり、”やらされ仕事”となり成長の幅は狭くなってしまいます。

社員との対話で心掛けることは、常に相手との目線を同じ高さにし傾聴の姿勢で聞きます。

そこで、目標達成に不足していることや、軌道修正が必要なことに気付くよう質問を繰り返し、社員より改善の方法を話してもらいます。

一方で途中経過を見ている時には、出来ているところを探し出し認めてあげます。さらに”これが出来ればもっといいよ!”などとストレッチ目標を与えると認められたことによってモチベーション高くなっている状態の社員はさらなる高見を目指してくれます。

大袈裟に思われる部分もあるとしても、人は自分のやっていることを認められるとうれしいものです。モチベーションが上がります。それを上手く利用するのです。

逆に出来ていることを認めないとどうなるのか
・仕事の張り合い、やりがいがなくなる
・自分が成長しているのかわからない
・自分がこの会社にとって必要な人間かどうかわからなくなる

そして、これが長期に渡って継続していくと最終的に社員は辞めていくのです。私の勤める会社においても退職理由は80%以上が成長が感じられない、必要とされているのかわからないです。

そうならないためにも、社員一人一人に興味と愛情をもって接してあげましょう。

まとめ

社員の成長なくして会社の成長はありません。しかし先輩風や上司風を吹かせ”成長しなさい!”と指示しても社員は成長しません。いかに社員にその気になってもらい自ら成長を望むように仕向けなくはなりません。

この章のまとめとして、社員が自主的に成長するようになるアプローチは
・社員に興味を持ち知ること
・社員個々にあった成長プログラムを与えること
・途中経過を見届けてあげること
・できているところを認めてあげること

こうして日々の業務を行ってもらい、小さなものから大きな成功体験をいくつも積み上げていくと、やがて社員自身から自分も成長を求めて積極的にちぇれんじしてくれるようになります。

自発的で社員自ら成長を求める組織目指して、ぜひ実践してみてください。

 

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